「タトゥーや刺青を入れてみたいけどどれくらい痛いんだろう...」
タトゥーを入れる前に誰しもが危惧する内容です。
ムダに期待をさせてもしょうがないので先に言っておきますが、めちゃくちゃ痛いです。
今回は、実際にタトゥーが入っている私の経験談と、現役彫り師さんから聞いた情報を元に、タトゥーや刺青を入れる際の「痛み」について徹底的にご紹介していきます!
この記事でご紹介すること
- 痛い部位、あまり痛くない部位
- どんな痛みなのか
- 体調による痛みの変化
- 時間経過による痛みの変化
タトゥー・刺青を彫られていて痛い部位
まず、タトゥーや刺青は入れる場所によって痛みが全然違います。
大の大人が飛び上がって「中断して欲しい!」というほど痛い部位もあれば、寝ちゃいそうになるくらい痛みをさほど感じない部位もあります。
普通に紹介しても面白くないので、ランキング形式でご紹介しましょうか。
まずは第一位!つまり、一番痛い場所です!
股間、脇、膝裏、お腹
はい、超デンジャーゾーン。エグいほど痛いらしいです。(笑)
まさに先ほどご紹介した「大の大人が飛び上がるレベル」で、彫り師さんもこの辺りを掘る際は事前に「今から痛いとこいくよー。」って注意喚起するそうです。
察しの良いかたはお気づきかと思いますが、要するに血管や神経が集まっている場所ですね。
他の部位よりも過敏に反応するので、当然といえば当然かもしれません。
この中でいえばお腹が痛いのはけっこう意外に思う方もいるんじゃないでしょうか?
胸、肩甲骨、肘、膝、スネ
この辺りもとーっても痛いです。
こちらは共通して”骨が近い”という共通点がありますね。
肉が少ない分、骨の真上を掘られているので、ニードルの振動が体に伝わります。
特に胸とか肩甲骨とかは、ポピュラーなの場所でもあるので、これからタトゥーを入れる方も経験する場所かもしれませんね。
逆にこの辺りにタトゥーを入れたことのある人なら、次回以降は「あの時くらいの痛みなら大丈夫!」と目安にもなります。
ふくらはぎ、太もも、二の腕、お尻
この辺りは痛いんですが、我慢できる程度。
痛みがさほど無い部分=肉厚のある部分と思っていただければ相違ないと思います。
ここを彫られている際はいわば休憩中みたいなものですね。
場所によっては針灸マッサージのような感覚にもなるほど痛くない部位もあります。
基本的にはどこも痛いよ!
「比較的に痛くない場所」もご紹介しましたが、そもそも痛くないなんてことはありませんからね。(笑)
とんでもないところを彫られた後なら全然痛くないなんてところがあるだけで、基本的には全部痛いです。
痛い部位まとめ
- 基本的にどこも痛い
- 神経が集まっているところはヤバい
- 逆に肉厚のあるところは我慢できる
どんな痛みなの?
次に、タトゥーや刺青は”どんな痛みなのか”というのをご紹介していきます。
これは彫る工程によって若干変わります。
タトゥー完成までの3つの工程
- スジ彫り
- ぼかし
- つぶし(色入れ)
タトゥーや刺青と聞くと、”針”をイメージするかと思いますが、個人的には刺されているような痛みとは違いますかね。
私の主観ではありますが、工程ごとにご紹介しましょう!
スジ彫りの痛み
スジ彫りとはデザインのアウトラインを描く工程です。
一番”針”のイメージに近い痛みですが、どちらかというと切れ味の落ちたナイフで削られているようなイメージです。
この後の工程である『ぼかし』に進むと、スジ彫りは針がきめ細かい感じに思えるのがわかるかと思います。
ちなみに私もそうですが、スジ彫りは最初にして一番痛いと言われる工程です。
ぼかしの痛み
ぼかしはスジ彫りで描いたアウトラインに、黒の濃淡だけで立体感を出していく工程で、最も彫り師さんのウデが鳴る部分と言われています。
こちらもスジ彫り同様「削られている」感覚に近いのですが、針が太くなったように感じます。
粗のある石で背中をゴシゴシされている感じですかね。
影を描くような工程なので、同じようなところをを何度も彫られます。
「・・・痛っ!そ...そこさっきやったよね!?」って何度も思います。(笑)
つぶしの痛み
こちらはできたデザインに色を入れて彩りを出す工程です。
ブラック&グレーのタトゥーならこの工程はありませんね。
こちらはぼかしの痛みと変わらないのですが、最後の工程だからか、比較的に痛みに慣れていて、さほど痛く感じません。
痛みの種類まとめ
- スジ彫り>ぼかし≧つぶし
- 刺されている感覚ではない?
- どちらかというと削られている感覚
体調による痛みの変化
当日の体調やコンディションによって、痛みが随分と変わってきます。
初めての方ですと、施術前に彫り師さんから必ず当日は体調をしっかりと整えてくるようにと言われます。
具体的にどのようなコンディションかと言うと・・・
「よく寝てよく食え!」
食事と睡眠はしっかりととって施術に臨みましょうということです。
これぐらいしかまともな対策方法はありません。
現在は痛み止めのようなものもあるらしいですが、服用する際は必ず彫り師さんに確認をとりましょう。
ちなみにこれは気持ち的な話ではなく、人は睡眠が不足している時や空腹時は痛みに敏感になると医学的に証明されています。
実際に私は二日酔いの時に行ったことがあります、もう最悪でしたね。
施術の前日はしっかりと睡眠をとって、当日は食事を済ませてから施術に臨みましょう!
体調による痛みまとめ
睡眠と食事が一番の痛み緩和方法!
時間経過による痛みの変化
先ほどご紹介した睡眠や食事は何も体調を整えるためだけではありません。
「エネルギーをチャージする」という意味も込められています。
ただ寝っころがって施術を受けているだけに思えますが、長時間継続する痛みでもの凄い量の体力を消耗します。
痛い→慣れる→めちゃくちゃ痛い
施術が始まった直後は、これまでに感じたことのない痛みからか、2割増しくらいで痛く感じるはずです。
その後、だんだんと痛みに慣れてきます。
そして随分と痛みに慣れてきた頃にもう一度めちゃくちゃ痛くなります。
これがまさに体力の切れた瞬間です。
施術の前半と後半とでは痛さに違いがあるというのは、体力の切れ時を表しているということですね。
痛みの変化まとめ
痛みに耐えるのはとてつもない体力を消耗する!
【番外編】術後の痛み
タトゥーの施術が終わっても痛みはまだまだ続きます。
施術部位はきれいな絵と色が入っていますが、その時点ではまだタトゥーではありません。
ただの”傷”です。
術後の痛みは施術中に比べると大したことありませんが、ひどく日焼けしたようなヒリヒリした痛みが1~2週間続くかと思います。
術後の痛みを和らげるには?
術後は我慢できる程度の痛みですが、ひどく痛む場合は彫師さんに相談してみましょう。
何かおすすめの薬を紹介してくれるかもしれません。
アフターケアとしてワセリンなどの皮膚薬を塗れば、乾燥も抑えられて仕上がりもきれいになります。
タトゥーの痛みまとめ
将来的にタトゥーを検討している方にとって「痛み」とはとっても気になるポイントですよね。
ですが、ここまで知識をもって覚悟して施術に臨めば「想像していたよりも痛くなかった」という方がほとんどです。
これからタトゥーを入れる方の参考になればと思います。
本日も一読ありがとうございました!