お正月の行事って何かとルールやマナーが多いですよね。
私も実家に帰省した際は何かとそういった行事ごとを任されるのですが、なんだか暦やカレンダーによって違うみたいだし、間違ってしまうとなんだか縁起が悪い気がして...
今回は正月行事の中でも”鏡開き”という伝統行事についてご紹介したいと思います。
ご家庭にも飾ってあるのではないでしょうか?
新年を良きものにするためにはこれからご紹介する正しい鏡開きで正月を終えて下さいね。
そもそも鏡開きって?
そもそも鏡開きとは、正月に神様や仏様にお供えした鏡餅を下げて食べる正月行事です。
神様にお供えをした食べ物には力が宿るとされていて、転じてそのようなパワーの宿った餅を食すことで、無病息災を祈願します。
鏡開きの歴史は遡ること江戸時代、武家が正月に、武具に供えられた餅を雑煮などにして食べた具足(ぐそく)祝いという行事がルーツとされています。
ちなみに、鏡餅を調理する際に刃物を使うことは禁物。
神聖な武具や仏に供えた餅を切るのは”切腹”や”仏を切る”と連想させることから、木槌で割ってから調理をします。
現在ではパックに梱包された鏡餅が多いので、なかなか木槌などを使って割る機会はないですが、そのような起源があるのは知っておきたいですね。
2019年の鏡開きは?
先ほど、『武家が具足祝いで行った行事がルーツ』だとご紹介しましたが、実際に鏡開きが行われるのはいつなのでしょうか。
具足祝いは通称刃柄(はつか)祝いとも言われ、語呂合わせで「二十日正月」という日が生まれました。
転じて、この正月の節目である1月20日に具足祝いが行われるのが一般的でしたが、その後、江戸幕府の第3代将軍徳川家光が慶安4年4月20日に亡命します。
将軍のなくなった20日に行うのは不謹慎だと忌避され、大名家が米蔵などの蔵開きを行う1月11日にずらして開催されるようになりました。
このような伝統的文化を尊重するのであれば2019年も1月11日(金)に鏡開きを行うのが良いでしょう。
ですが、ご紹介したように、元は各武家や大名家の伝統行事がルーツですので、地域や一族によって様々です。
これといった決まった日はない
結論を申し上げますと、鏡開きにこれといった決まった日はありません。
決まった日こそありませんが、
・一般的には1月11日
・忌日は避ける(1月20日)
・正月の節目
・地域や一族の祝いの日
などの様々な要素を加味して、ご家庭で一番最適な日を選ばれてはいかがでしょうか?
鏡開きの行事が皆様にとってよき節目になることを祈っております。
本日も一読ありがとうございました!