刺青、タトゥーの施術、お疲れ様でした!
ですが、本当に大切なのはここからです。
せっかく自分で一生モノのデザインを決めて、痛い思いをし、施術を終えたのにアフターケアをしっかりと行わなければタトゥーが台無しになってしまうこともあります。
今回はタトゥーや刺青を施術した後のケアや注意事項についてご紹介していきます!
なぜアフターケアが必要なの?
今日施術したソレはタトゥーや刺青ではありません!
”ただの傷”だと思ってください。
ただの傷ですので当然かさぶたができていきますし、治し方を間違えるとせっかく入れた墨が飛んでしまい、みっともない作品になってしまいます。
また、普段できるすり傷などと同様に、ばい菌などが入ってしまうと化膿してしまったり、感染症を起こすこともあります。
では、せっかく入れた刺青やタトゥーがそのような事態にならないように、まず始めに刺青を施術し終わった後の注意事項からご紹介していきます!
タトゥーを入れたあとの注意事項
銭湯やプールなどの公共施設には行かない!
銭湯、プール、海水浴場など、大衆と肌の交わる恐れのある施設に行くのは控えましょう。
こちらは先ほどご紹介したように、菌による感染症や化膿を防ぐためです。
施術部位をお湯や水につけると、そこから様々な菌が傷口に入り込んで、化膿や感染症を起こしてしまいます。
また、自分だけではなく、他にいる方に菌を与えてしまう危険性もありますので、大衆の集う施設へは極力控えましょう。
日焼けをしてはならない!
患部は極力衣服やサポーターなどで隠すようにしてください。
日焼けをしてしまうと、墨が定着した際に色ムラができたりすることがあります。
日焼けサロンなんてもってのほかです!
患部を必要以上に日に当ててしまうと、傷口ですのですぐに炎症を起こしてしまいます。
激しい運動も避ける!
何度も言いますが、施術後はケガを負っているのと一緒です。
自分ではわからなくても、体は悲鳴を上げています。
また、激しい運動を行うことで、気付かないうちに患部が擦れてしまったり、汗で蒸れてしまい、傷の治りが遅くなったりしてしまいます。
術後はできるだけ安静にするのが良いでしょう。
白の衣服は避けた方が良い!
これはオマケのような感じですが、白の衣服も避けた方が良いです!
もちろん施術部位に何かしらシートのようなものを貼れば問題ありませんが、墨が入っているのは間違いないので、衣服に色移りしてしまうこともあります。
また、人によってはかなり血がでる方もいるので、万が一血が付いてしまっても目立たない衣服を着用するのが良いでしょう。
施術後のアフターケア
タトゥーが完全に定着するまでは上記の様なことに注意していただき、アフターケアを行っていきます。
時間の経過とともにご紹介していきますね。
施術直後
タトゥースタジオや体質によっても異なりますが、施術直後は保湿剤を塗り、ガーゼやサランラップのようなもので患部を保護してくれます。
施術直後は最も色飛びなどの危険性があるので、2~3時間はその状態のままで過ごして下さい。
施術から約3時間後
目安ではありますが、約3時間ほど経過したら一度シャワーで患部を洗い流して下さい。
もちろんですが、極端にタオルでゴシゴシ洗ったり、湯船に浸かるなど極端な接触は遠慮して下さいね。
流水しながら、手で優しくサッと流す程度で良いです。
人間の再生能力は凄まじいので、そのままで一定時間以上過ごしてしまうと、墨が肌に馴染む前にかさぶたになってしまうんです。
ゆっくりと肌に定着させるのが大切ですので、一度シャワーなどで患部をすすいで、余分な血や墨を洗い流しましょう。
シャワー後は・・・
シャワー後は清潔なタオルで患部の水気を拭き取り、保湿剤を必ず塗って下さい。
タトゥースタジオで処方されたものがあればそれを塗るのが一番良いですが、無ければワセリンなどの軟膏系の薬を塗って下さい。
また、塗る際に少し手に墨が付着したりすることがありますが、色飛びしているわけではなく、これまた余分な墨です。
できればその様な保湿剤を塗ったあとは、サランラップや清潔なガーゼをつけると一層保湿されて良いでしょう。
そうすることで、衣服を着た際のベタ付き等も防げます。
2~3日過ごすと・・・
その後も患部が清潔な状態の時に、引き続き保湿剤を薄く塗って下さい。
2~3日すると強烈な痒みが襲ってきます。
これは患部が治りかけている証拠ですので安心して下さい。
ですが、絶対に掻いてはいけません!
かさぶたが必要以上に剥がれてしまい、これまた色飛びや傷の治りが遅くなったりする原因となります。
痒みがあまりにひどい時は患部を冷やす等してなんとか我慢しましょう!
また、この頃から石鹸などで患部を洗っても大丈夫です。
引き続きこすったりしないようにして下さいね。
1週間~2週間経過
患部のかさぶたが剥がれてくるかと思います。
始めのうちは墨が含まれた茶色のかさぶたですが、決して色飛びしているわけではなく、肌に馴染むのには余計だった量の墨がかさぶたとなっただけです。
その後は日焼けした後と同じような透明の皮がぽろぽろとでてきます。
タトゥーが肌に定着していっている証拠ですね。
人によって傷の治りにかかる時間は違いますが、ここまでくればもう安心!
1ヶ月ほどで完成!
人の皮が生成されるのは28日周期だといわれています。
施術からアフターケアまでキチンと行っていると、1ヶ月ほどでタトゥーが完全に肌に定着してくるかと思います!
逆にいうと、皮膚の再生まで少なくとも1ヶ月はかかるので、冒頭でご紹介した注意事項は引き続き守るようにして下さい。
それでも色飛びしてしまったら?
それでも何かしらが原因で色飛びをしてしまったら、担当の彫り師さんに相談しましょう。
ほとんどのタトゥースタジオで、タッチアップという手直しを行ってくれます。
本人に原因がある場合は別ですが、基本的にはこのタッチアップにお金はかからないスタジオがほとんどなので、何か不満な点があれば遠慮なく相談することをオススメします。
なにせ、一生モノですからね。
まとめ
帰るまでが遠足、アフターケアを終えるまでがタトゥー。
アフターケアをしっかり行うかどうかで完成の見栄えが大きく変わるといっても過言ではありません。
正しいアフターケアを理解し、完璧な作品を仕上げてくださいね。
本日も一読ありがとうございました!