ゴローズの情報をネットで集めていると「出禁になった!」や、「売ってくれなかった!」なんて話はよく聞きます。
実際に私にもよく相談がある事案なのですが、本当に出禁や売ってくれないなんて事態はよくあります。
よくありますというより、
売ってくれない=日常茶飯事
出禁=たまに見かける
といった感じでしょうか。
なかなか強気な商売のゴローズですが、やはりこれらにいつも付きまとうのはほとんどが転売との兼ね合いです。
転売が発覚して出禁になったり、思わしき態度(嘘)をとって出禁になったり。
少しでも転売する危険性があると判断されれば売ってくれませんし...。
でも実際にこのような事態が日常茶飯事のお店って多分日本全国探してもゴローズだけなんですよね。(笑)
あるのに売ってくれないとか、お客を出禁にするって違法じゃないの?って思ったことがあったので、一度しっかりと調べてみました。
出禁も販売拒否も法律上はOK
お客を出禁にしたり、販売を断ったりするのは法律的になんの問題もありません。
どちらも法律上の観点からご紹介しましょう。
「売ってくれない」のケース
そもそも、私たちが普段買い物をする際は、店と客とで契約を結んでいるということであり、決して金を払っているから売らないといけないなんてことではありません。
つまり、店は物品、客はそれ相応の貨幣で交換しているという解釈になり、どちらかがこの取引に異論があれば販売や購入を断ることができます。
なので、仮に値札が付いてあるアイテムを指定して、店員さんにぶっきらぼうに
「これは君には売れない。」
と言われれば、それまでです。
貨幣と物品の取引が成立しなかったという扱いになります。
出禁のケース
出禁も同じく法律上なんの問題もありません。
私たち消費者がお店を自由に選んで入店するように、お店側にもお客さんを選ぶ権利があります。
身近な例でいうと、高級レストランなんかジャケットを着用していなければ入店を断られます。
店の景観を保つためにジャケットの着用を求めているのは店のビジネス戦略にあたるので、そのような自店の営業方針にそぐわないお客は入店拒否しても出禁にしてもなんの問題もありません。
他に、もっとシンプルな例でいうと、店の営業に支障をきたす恐れのある客です。
ゴローズの出禁例でよく聞く「転売目的」の客なんかはこれにあたるといえます。
転売目的の購入者がいることで、純粋にアイテムが欲しいお客に行き渡らないのは営業妨害にあたるとして出禁というのは問題ありません。
転売目的で購入することは厳密に言うと違法ではありませんが、それと同じように転売目的のお客を出禁にすることも違法ではないのです。
明確な理由が必要
ゴローズのお話ではありませんが、本来「出禁にする」「売らない」というのには上記でご紹介したような正当な理由が必要です。
逆にいうと、入店を拒否したりすると違法になるケースも存在します。
違法となる主なケースはお店が差別的な理由で入店を断った場合です。
どのような例があるのかご紹介していきます。
身体的な特徴で出禁にするパターン
お客の身体的な特徴を理由に出禁にすると違法になる可能性があるようです。
例えば、車いすだから出禁にしたとか、目が見えないから出禁にしたとか。
このような理由の出禁は”不当な差別”や”権利侵害”とみなされ、店側が慰謝料の支払いを命じられた裁判事例があるようです。
人種や国籍による差別
人種や国籍を理由に入店を拒否しても不当な理由とされ、違法になるケースがあるようです。
この人種や国籍による不当差別は裁判にもなりやすい事例で、特に差別を受けた側が圧倒的に勝訴になりやすいみたいですね。
濡れ衣を着せられたパターン
もちろんですが、店側にありもしないことで出禁にされたり、売ってくれなかった場合には権利を侵害されたとして慰謝料を請求することができます。
これは当然ですよね。
例えば、お店の皿がもともと割れていたのにも関わらず、
「お前が割ったんだろ!出禁だ!」
なんて濡れ衣を着せられた場合、割っていない証拠があれば名誉を侵されたとして慰謝料を請求することができます。
どれも違法とは限らない
結論的な話になるのですが、明確な線引きは存在しません。
例えば、先ほど違法になる可能性があるとご紹介した「外国人の入店拒否」。
忙しい時間帯に外国人のお客が来たら、その対応に追われることで、店が本来の営業ができなくなるということであれば入店を拒否しても問題ありません。
そして何より、このような事態に巻き込まれてしまった際には、証拠をとっておくのがとても大切になってきます。
例えば先ほどの濡れ衣を着せられたことによる不当な出入り禁止事例。
店側が発言している内容を録音するなどして、証拠を残した上で、事実と異なると証明することが大切です。
さいごに
私たちがお店を選べるように、店もお客を選ぶことができます。
ただし、そこには常に正当な理由というのが必要です。
私たちであれば、正当な理由なく出禁にされてしまったら権利を主張することができますし、逆にお店側も不当なお客には権利を主張することができるということです。
難しいですね、法律。(笑)
だいぶゴローズの話と逸れてしまいましたが、何かの参考になればと思います。
本日も一読ありがとうございました!