皆様は”コレが欲しい!”と思って購入したものの、いざ手にしてみると「なんだか気に入らないな~」とか「ムダな買い物をしてしまった!」と後悔した経験はありませんか?
ではなぜそのようなムダな買い物をしてしまうのでしょうか。
買い物をして後悔する人としない人、それには脳の使い方が関係しているのかもしれません。
購入に至るまでの考え方
皆様が仕事帰りに洋服を買いたいなと思い、ウィンドウショッピングをしていたとしましょう。
その最中で見つけたアウターにひと目惚れしてしまった場合、どのような理由でそのアウターを買うと一番満足度が高くなると思いますか?
次の3パターンから選んでみて下さい。
A「これを買ったら周りからカッコイイと思われるかも!」
B「これは通勤用の服にもピッタリだな!」
C「こんなアウターを着こなせる男になるぞ!」
選んでいただけましたか?
ではこの3種類の購入動機の中では、どれが一番ムダな買い物にならずに済むのでしょうか。
購入後の物語は明確であるか
モノを買うときには購入後の物語をどれほど明確に描くことができるかというのを基準に考えてみると良いかもしれません。
もちろんこの物語の主人公は自分自身です。
他人からどう見られているかではなく、自分がどうしたいかというのを明確にしましょう。
いつ、どこで、誰と、どう使うかという細かい部分まで決まっているとムダ買いになる可能性は低くなります。
また、見栄や見返りなどといった部分に振り回されず、的確な判断をすることが大切です。
モノを買う際にこのようなことを考える習慣を持っているとムダ買いすることは無くなるでしょう。
そのような観点から先ほどのアウターの購入動機を考えると、Aは「自分自がこのアウターを着たい!」という思いよりも他人からどう見られたいかという部分が先行してしまっています。
Bは購入した後の用途は明確であるものの、他のアウターと比べてみるなどのもうひと手間が欲しいところです。
一番満足度が高いとされるのがCです。
Cに関しては、「将来こんな自分になりたい!」という自分の姿を明確に想像し、他人からの目線にも感化されることなく購入に至っています。
また、そのように自分で決心して購入する事で、たとえ多少失敗したとしても自分が選んだものだと納得感が持てるので一番購入後の満足度は高いといえます。
ムダ買いは脳の勘違いが原因
人がムダ買いをしてしまう原因は脳の勘違いによるものだとされています。
基本的に私たちの脳は常に決断を迫られていて、それを判断するためにいつもフル回転されています。
トイレに行く際も脳は「リビングを出て右に曲がる」と判断しているのです。
そのように、我々が意識せずとも決断を迫られている脳は常に疲れ気味で、疲れ気味であるがゆえに、「有名人オススメ商品!」や同じ商品を何度も広告で見るうちに、本当は欲しくないのに、脳が必要なものだと勘違いして購入してしまいます。
購入後に後悔してしまうのは”脳の判断ミス”によるものなのかもしれません。
ムダ買いを無くす5つの秘訣
ではそのように”脳に買わされる”という事態を無くすにはどうすれば良いのでしょうか。
ムダ買いを無くす秘訣とは、脳のクセを知ることです。
「これは脳に買わされているだけかも!」と立ち止まるために知っておきたい脳のクセを5つご紹介します。
①「”今”買わないと損!」に弱い
脳は得をすることよりも、損をしてしまうことに敏感に反応するクセがあります。
”今から○時間限定!”や”タイムセール”などといったよく聞くキャッチコピーはそのような脳の弱点を刺激する戦術です。
焦って財布を出す前に一度立ち止まって、先ほどご紹介したような「明確な物語」を描いてみましょう。
②著名人のオススメに弱い
脳は、著名人や自分にとって素敵だと感じる人の推しに弱いという弱点もあります。
”あの人が紹介するのだから良いものに違いない!”と勘違いしてしまうということです。
これはハロー効果と言われていて、テレビCMなどでは有名人が商品宣伝をしているのもそのためです。
有名人に合うものでも、自分にとって合うのかどうかはわかりません。
権威のある人の推しに負けずに、自分で正確な判断をすることが大切です。
③テンションが上がると正確な判断ができなくなる
”欲しい!”と思った商品をバッタリ見つけてしまうと、脳のテンションは一気に上昇し、適正な判断ができなくなります。
これはドーパミンと呼ばれる成分が放出されることが原因で、衝動買いという言葉が生まれたキッカケでもあります。
たとえ”欲しい!”と強く思っても、それはもしかすると一時的に脳がパニックになっているだけかもしれません、
④何度も見ると好きになってしまう
最初は興味がない商品でも何度も何度も見るうちに魅力的に感じてしまうことはありませんか?
これは目にする回数が多いほど、そのモノの高感度が上がる”単純接触効果”によるものです。
いつの間にか欲しくなってきたそれはもしかすると、そのようなマーケティング戦略に脳がやられてしまっているだけかもしれません。
⑤行列に弱い
多くの人が持っているもの=良いものだと判断してしまうのはバンドワゴン効果によるものです。
行列ができる商品を魅力に感じるのは「みんなが選んでるから良いものだろう」と脳が判断をサボってしまっているかもしれません。
これも先ほど同様、みんなが必要なものでも、自分にとってはそうじゃなかったという理由で後悔する人が多い脳の判断ミスです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
このように脳のクセや弱点を把握した上で、用途や物語を明確にすることこそムダな買い物を無くす秘訣です。
買ったことを後悔する事が多いという方は一度この様な脳の仕組みを覚えておくとムダな買い物が減るかもしれませんね。
本日も一読ありがとうございました!