羽屋でございます。
創立当初のゴローズはご存知でしょうか?
今では伝説のインディアンジュエリーとまで言われるゴローズですが、創立当初からそのような繁盛店だったわけではありません。
今回の記事ではゴローズが現在のような人気に至る前、いわば原点のようなゴローズの姿を皆様にも知ってもらいたく記事にしました。
私の体験談もそうですが、知人から聞いた話を参考にしたものもありますので気楽に最後までお付き合いいただければと思います。
【1971年】創立時の雰囲気
出典:yahoo.co.jp
今となっては連日入場規制の満員御礼状態ですが、創立当初は並びすらありませんでした。
海外のトップブランドが日本に上陸してきたわけじゃないですし、当然といえば当然ですよね。
ただ、当時からどこか独特の雰囲気のあるお店でした。
来ていたお客さん
当時はまさに知る人ぞ知る隠れ家スポットといった感じで、どちらかといえばバイカー達の溜まり場のような場所でした。
店舗は現在と同じ2階にあり、路面にも面していないことから、当時来る人といえばゴローズが青山にあった時代から知っているような知人や、物好きの原宿メンズばかりでしたね。
もちろん来ていた方の中には買い物を楽しむ方もいましたが、どちらかといえばオーナーである高橋五郎氏(以下ゴローさん)の人柄や、そのファッションセンスに魅了されて人が集まっていたイメージです。
ある人は他のお客さんとハーレーのカスタムについて話していて、またある人はゴローさんが革製品を作る姿を興味深く見ていましたね。
ゴローさんを始め、ゴローズにいる方達は本当にカッコイイ人ばかりで、私もガキながら「いつかはこんなカッコイイおっさんになるぞ!」と奮起していたのを覚えています。
ゴローさん
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ゴローさんは本当に人柄の良い方で、いつもニコニコしていました。
お話しをするのが好きな方で、何を聞いても丁寧に答えてくれた印象です。
それは売り物に限った話ではなく、ゴローさんの生い立ちや昔話なんかもそうです。
アメリカに修行に行っていた話や、インディアンジュエリーのルーツなどは聞く人を魅了し、とにかくワクワクしながら話を聞いたのを覚えています。
当時は並びなんてなかった
これまでのお話しで察しの通り、並びなんか一切ないですし、満員で忙しそうな様子もありませんでした。
ですが、いつ行っても1人や2人、必ずゴローさんに会いにきている方がいましたね。
人気の本当の原点は売り物等ではなく、ゴローさんの人柄だったのではないかと今となっては思います。
芸能人が多数愛用
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ですがやはり、真の火付け役となったのは芸能人がTVでゴローズを着けていたからでしょう。
ちなみにこれは木村拓哉さんではありません。
現在は愛用者で有名な木村拓哉さんも当初はレナードカムホート(今のロンワンズ)やクロムハーツを着けていたんですよ。
私の記憶にあるゴローズ先駆け芸能人はV6の三宅健さんですかね。
出くわしたことはありませんが、ゴローさんとも凄く仲が良くてよく店にも来ていたそうです。
この頃から人気が加速し、オーダーは間に合わず、店の並びができるようになりました。
離れていくゴローファンも
人気が上昇する一方で離れていくゴローズファンもいたようです。
これはゴローズファンの間でもけっこう議論になる部分ですのでいくつか客離れの原因を考察してみます。
雰囲気が変わった
溜まり場のような雰囲気が好きだったファンは足が遠のく環境になったといえます。
創立当初から知っているファンは、忙しそうな休日は避け、暇そうな平日を狙ってよく行っていましたね。
平日の昼間に行ってこそ真のゴローザーだ!なんて言って。(笑)
そしてその後、徐々に平日もお客さんが増え、最初は気を遣うように去っていきますが、いつしか顔を見れなくなる方もけっこういました。
系統の違うファンの出現
創立当初、ゴローズに来る人といえば、夏でも革パンにブーツを履いてライダースを着ているようなコテコテのバイカーばかりでした。
ですが、やはりこれも人気の上昇からか、少し系統の違う方達も多く見られるようになり、いつしか当初のバイカーような人たちが逆に居辛いような客層になりました。
これも当初のファンが離反した原因とも言えるでしょう。
高橋五郎氏の死
これが一番大きな原因といえるでしょう。
アイテムを収集したり、店に足蹴もなく通っていたファンの中にはゴローさんが作ったものだからこそ愛用していたというファンも多く、その様な方にとってはゴローさんの死とはゴローズの卒業を意味していたのかもしれません。
中には現在のような製作工程を
「あんなものはゴローズでもなんでもない!」
「ゴローさんが作ったもの以外はゴローズじゃない!」
等とアンチに回る方もいるようですね。
最後に
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こう記事にしてみると、当初と随分変わったと再認識します。
良い意味でも悪い意味でも、創立した当初とはすっかり形が変わってしまいましたが、これをどう捉えるかはその人次第なのではないでしょうか。
本日も一読ありがとうございました!