羽屋でございます。
タトゥーや刺青が及ぼすデメリットの中でも大きな問題のひとつとして保険の加入審査があります。
以前ご紹介したような娯楽施設の入場規制は我慢できても、生命保険を始めとする各種保険に加入できないのは人生に大きく影響します。
以前の記事:刺青を入れていて後悔する状況やシーン~スーパー銭湯~
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では実際にタトゥーや刺青が入っていると保険に加入できないのでしょうか?
また、もし加入を断られるのであれば、どういった理由が隠されているのでしょうか?
保険会社に敬遠される理由
結論的な話にもなってしまいますが、刺青やタトゥーの有無は保険加入審査に少なからず影響はあります。
ファッションタトゥーの流行などから、一昔前に比べて多少緩くはなっていますが、現代でも一般人と同等の審査というわけにはいかないようです。
そもそも保険というのは、自分が適用される際は他の万人の納付金で手当てを受け、逆に誰かが適用される場合は自分を含めた万人からの納付金で手当てを受けるわけです。
そのような互換性で成り立つ仕組みにある以上、全ての人が限りなく平等である必要があります。
つまり、刺青やタトゥーというのはその平等性に欠けているという判断をされるわけですが、具体的にどういった点なのかをご紹介します。
モラルやコンプライアンス
保険会社はモラルやコンプライアンスというものを注視しています。
もっと簡単に言うと、刺青=暴力団という考え方が少なからず残っているということです。
もちろん刺青=暴力団というわけではありませんが、見ただけでは判別もできないことから、刺青やタトゥーの入っている人は全て加入をお断りしているという保険会社も少なくありません。
刺青だけが判断基準ではないものの、暴力団などの反社会勢力に加担する可能性が少なからずあると危惧し、保険会社は細心の注意を払って判断します。
感染症等の疑い
一昔前に、刺青を入れた方達の間で感染症が流行したことから、すでに感染症にかかっている疑いがあると判断され加入を断る保険会社もあります。
現代はほぼ全てのタトゥースタジオで針の再利用は行っておらず、使用する墨も身体に影響のない顔料を使用しています。
よっぽどモグリの彫り師か、自分で入れたとかでもない限り、感染症の心配はありませんが、ここに関しても確かめようのないところですので、お断りしている保険会社が多いようです。
実際の審査結果
では実際に加入審査するとどういった結果になるのでしょうか。
もちろん加入する保険にもよりますが、主に2パターンに別れます。
保険加入不可
完全に加入を断られるケースです。
先ほどもご紹介したように、刺青が入っているというだけでデザインの大小、入っている場所問わず一律加入をお断りしている保険会社に多くみられます。
こればっかりはしょうがないですね、別を当たりましょう。
ちなみに、電話やネット加入での保険会社はほとんどダメです。
しっかりとした担当の営業マンが付くようなところですと、実際に入っている部位や入れるまでの経緯、人柄などを見て判断してくれる場合もあるので対人の保険会社をオススメします。
条件付き加入
ほとんどがこれに該当するのではないでしょうか。
要するに、他の人にない条件を許諾する必要があるのですが、主な条件として
- 刺青が原因によるものは保険適用外
- 料金形態の変更
- その両方
上記三点が多いように感じます。
1は先ほど紹介したように、刺青が原因の感染症が発覚したら保険適用外ですよとかそういった内容です。
2は単純に他の方と健康状態が違う恐れがあるという点で金額が少し高くなるよってことです。
その他にも万が一暴力団だったら話は全部なかったことにしてねとかそういった内容にもサインが必要ですし、とにかく規約が増えることが想定されます。
申告しなきゃバレないんじゃない?
これだけは絶対にやめた方がいいです。
大体の保険規約の最後の方に「その他、当社が~」みたいな注意書きがあります。
簡単に言うと、些細なことでも申告していないことがあった場合は適用されないよってことです。
刺青やタトゥーはこれに該当すると言って良いでしょう。
刺青やタトゥーは持病という位置付けではありませんが、明らかに万人とは異なる要点です。
申告しないと後々トラブルになって最悪の場合保険が適用されないということも考えられます。
さいごに
保険と刺青の関係は非常に大きな問題ですが、加入できる保険会社は必ずあります。
断られても諦めずに他の会社を当たってみて下さい。
それでも不安という方は刺青の除去も検討してみても良いかもしれません。
除去に関しては無料のカウンセリングを行っているクリニックもあるので一度相談してみるのをおすすめします。