ゴローズは普通のお店と違い、営業時間中であってもアイテムを買うことはおろか、店に入ることもできません。
完全に需要と供給のバランスが崩壊しており、店に入ってアイテムをゲットしたければ営業時間前の11時に行われる抽選を受けなければならないのです。
抽選を受け、良番を引くと番号の書かれたリストバンドを腕に巻かれます。
これがすなわち当日限定入場券のような役割をしていて、今回はこのリストバンドの意味や意図についてご紹介していきます。
抽選を受ける人数の水増し
明確に店に入れる人数は決まっていませんが、だいたい平均して2~300人ほど並んでいる中から抽選を行い、80番くらいまでを引ければ店内に入り何かしらのアイテムは購入できそうなイメージです。
逆にいうと、大きい数字を引けば店に入ることすらできません。
引く番号が小さければ小さいほど入店できる可能性がアップするわけですが、もちろん1日に1回しか抽選は行っていませんので、確率だけでいうと3~4回通って1回入店できるような確率です。
ここで考えそうなのが、抽選を受ける人数の水増しです。
実際に過去にゴローズが問題視した案件で、その対策として番号付きのリストバンドが巻かれることになりました。
入店期待値を上げる
当日200人並んでいて店に入れる人数が80人だと過程します。
当然1人だと当日入店できる可能性は80/200=2/5、すなわち40%の確率で入店できるというわけですが・・・
仮に2回抽選が受けれるとしたらどうでしょう?
もちろん2回抽選を受けることはできませんが、それと同じ入店期待値をとれるのが複数人で抽選を受けるケースです。
当然自身でも抽選を受けて、尚且つゴローズに興味のない自分のクローンにも抽選だけ受けさせて良番だったら整理券を貰い入店するといった事態が起こったのです。
抽選だけ受ける要員の人を1人連れてくれば入店期待値も一気に跳ね上がります。
このことから当時、転売目的の人やヘビーユーザーの方による整理券の買取が蔓延しました。
抽選だけを受ける”兵隊”
ここでいう抽選だけ受ける要員を『兵隊』と呼ぶとしましょう。
この兵隊はゴローズに関してなんの興味もなければ全くの無知、ただ規定の時刻に並び、抽選を受ける、その後良番ならスポンサーである転売屋やヘビーユーザーに整理券を売るといった日本でゴローズにだけ起こるお小遣い稼ぎが流行しました。
全てのゴローズファンが平等ではないのは一目瞭然で、もちろんゴローズもこの事態を放ってはおきません。
ここで店側がとった対策がリストバンド制度の導入です。
このリストバンドは紙でできており、一度外せば外した痕跡が残る仕様となっています。
つまり、たとえ良番だとしても抽選を受けた本人しか入店できない画期的なシステムとなったわけです。
兵隊でも入店はできるけど・・・
確かに、兵隊でもリストバンドさえ巻いていれば店内に入店することはできます。
ですが、ゴローズは店内に入店してもある程度の知識や受け答え、カスタマイズの意味や相性がわかっていないと店員さんに購入を断られることが多いです。
無知で興味のない兵隊が入店したところで店員さんに欲しいアイテムを交渉することもできなければ、大体の兵隊が新規客に該当するため、レアアイテムが手に入るなんてことはまず有り得ません。
良番を引いてもアイテムを売ってもらえない、所詮兵隊は兵隊というわけですね。
さいごに
一見単純な発想にも思えるリストバンド制度ですが、上記のような点からも『抽選を受けた本人しか入場ができない』というのは非常に画期的なシステムであることがわかりますね。
ですが、さらなる人気の上昇と中古価格の高騰から、現在も尚、兵隊は存在します。
あまり言いたくはないですが、ほぼ全てのアイテムが転売したら購入価格よりも高値で売り捌けることから、入店したらとにかくなんでも良いから買ってこいとスポンサーから命じられているのでしょう。
この対策としてまた写真撮影の制度が導入されたりもしていますが、この先もゴローズと転売屋の戦いは続きそうです。