タトゥーをこれから入れようと考えている方にとってどれぐらいの痛みかというのは気になるところだと思います。
本当に不思議なもので、同じ場所でも飛び上がるように痛がる人もいればそのまま眠っちゃうくらい痛みを感じない方もいます。
また、感じる痛みは同じでも人によって耐えれる痛みなのか、耐えられないくらいの痛みなのかという違いもあるそうですね。
今回は実際に背中一面にタトゥーの入っている私が、施術中の心理的な部分や痛みをご紹介します。
背中のタトゥーはどんな痛さ?
様々な痛みの表現の仕方がありますが、私は切れない錆びたナイフで身を削られているような痛みに感じます。
タトゥーは”彫る”という表現がされますが、どちらかというと”削られている”ような感覚です。
また、施術が始まった直後と、施術の後半とでは痛さのレベルが段違いで、やはり当日彫られている場所が多ければ多いほど痛いですし、彫られている範囲が広いということは必然的に長時間の施術になっているということなので体力もかなり消耗します。
次に、背中にタトゥーを入れる上で理解しときたいポイントや実際の私の体験談をご紹介します。
次どこ彫られるんだ・・・
当然ですが背中だと施術中、針先や患部が見えません。
どの様な作品になるかは予め打ち合わせが済んでいるので、ある程度は次に彫られそうな場所を想定できるようになりますが、想定外の不意打ちを喰らうと飛び上がりそうに痛いです。(笑)
プロレスラーの蝶野さんに「今から気合を入れてやる!」と言われたらビンタがくると思って顔に力が入りますよね。
その時にボディ殴られたらどうなりますか?
・・・死にますよね。
そんな感じです。(笑)
その場所さっきやったよな!?
先ほどご紹介したように患部や針先が見えないので何度も同じところを彫られているように感じます。
実際には同じところではなく、彫った場所に近いところなのですが、あまりに近いと傷口をエグられているような痛みがします。
やはり何も傷のついていない場所を彫られるよりも彫られたような場所を再度彫られるほうが痛みが強いということですね。
あとどれぐらいなんだ・・・
これは心の問題なのですが、見えるところだと素人なりに「あと一時間くらいでできそうだな」とか、「痛いけど凄く綺麗だな」とモチベーションが上がり、ラストスパートの痛みに耐えることができます。
ですが、何度も言います、背中は見えません。(笑)
ということは作品の進行状況もわかりません。
目を瞑った暗闇の中で、いつ終わるか、あとどれくらいでできるのか、わからないまま施術を受け続けることになり、最後には「あれ、俺は今なにをやっているんだ?」と訳がわからなくなります。
私はこの状態を彫られ’sハイと呼んでいますがこれは多分私だけです。(笑)
施術後の痛みや痒み
施術を終えてもまだまだ痛みは続きます。
施術された後の患部は皆様も一度は経験したことのある転んで膝を擦りむいたような痛みで、絶えられないほどではないですがそれなりにヒリヒリして痛いです。
ですが個人的には施術中や施術後の痛みよりもその後にくる痒み(かゆみ)が辛いです。
先ほどいったように施術が終われば擦り傷と同じなので当然かさぶたができて、もの凄くかゆくなってきます。
ですが、墨がかさぶたと一緒に飛んじゃうので絶対に掻いてはいけません。
冷たいシャワーで気を紛らわせたり、とにかく患部を乾燥させないようにワセリンを塗ったりして過ごしました。
最後に
散々ビビらせるような内容になってしまいましたが、実際にはこうして生きていますし大丈夫です。(笑)
また、一概に背中と言っても場所によっては心地良い場所もあり、「針灸マッサージって多分こんな感覚なんだろうな~」と思いながら施術を受けています。
背中にタトゥーを検討中の方の心の準備や参考になれば幸いです。